ご挨拶 | GREETING

診療部長 教員代表者
島田 朗
SHIMADA AKIRA
当科は、糖尿病、脂質異常症、高血圧といった生活習慣病に加え、埼玉エリアの多くの内分泌疾患を受け入れており、豊富な患者数を誇ります。毎週、新入院の症例カンファレンスを行っておりますが、糖尿病ケトアシドーシス、高血糖高浸透圧症候群、甲状腺クリーゼ、抗甲状腺薬による無顆粒球症、汎下垂体機能低下症といった疾患が1回のカンファレンスで呈示されることもあります。 このような臨床現場に身をおいて研修をしている若い医師たちにとっては、糖尿病専門医、内分泌専門医などを取得するのに極めて恵まれた環境が整っています。さらに、糖尿病、内分泌疾患は、全身疾患であり、血管障害、感染症、悪性腫瘍といった病態を併発することも多々あり、それらを的確に診断し、治療してゆくことを身につけることができます。したがって、将来、一般内科医として、独り立ちできるための環境も整っています。
埼玉医科大学の理念に、「優れた実地臨床医家の育成」が掲げられておりますが、当科は、さらに、一歩踏み込んで、「リサーチセンスをもつ、優れた実地臨床医家の育成」を目指しております。臨床においては、未解決の分野が多々存在し、患者さんにとってより質の高い医療を目指す上では、新しいことを見出す「リサーチセンス」が不可欠です。このような方針で、当科の診療、卒後教育を進めております。