埼玉医科大学内分泌・糖尿病内科は昭和48年に旧第一内科から第四内科として独立し、石井淳先生を初代教授として誕生致しました。その後、平成7年に片山茂裕教授、平成20年に粟田卓也教授へと引き継がれ、平成27年11月より野田光彦先生、島田朗先生が教授に就任致しました。平成31年4月からは島田教授が教員代表者として教室の運営にあたっています。
当科は発足以来、一貫して内分泌代謝疾患の診療・研究に取り組んでおり、埼玉県西北部における基幹診療・研究施設として中心的な役割を担っています。当科では、主に糖尿病、高血圧、脂質異常症、動脈硬化、肥満、内分泌疾患(下垂体疾患・甲状腺疾患・副甲状腺疾患・副腎疾患)、骨粗鬆症などの診療に力を入れています。
1型糖尿病は膵β細胞の傷害によって絶対的なインスリン欠乏状態に陥ってしまう糖尿病です。一般的に小児を含む比較的若い世代に発症し、一生涯にわたってインスリン治療を続けていく必要があります。私たちは、免疫学的手法を用いた1型糖尿病の病態の解明とわが国初となる免疫療法の確立を目指しています。
詳しくはこちら2型糖尿病は遺伝素因に、過食・運動不足・肥満などの環境因子が加わることによって慢性的な高血糖をきたす代謝疾患であり、高血糖状態が長く続くと様々な合併症を引き起こすことが知られています。私たちは疫学調査や臨床研究を通じて2型糖尿病の発症機序や合併症の進展要因を明らかにし、新たな治療法の開発や予防に繋がるような情報を発信していきたいと考えています。
詳しくはこちら内分泌疾患は脳下垂体、副甲状腺、甲状腺、副腎などにおけるホルモンの過剰や不足、あるいは内分泌組織の炎症や腫瘍などによって多彩な病態を呈する病気です。内分泌グループではこれら幅広い疾患に対して最新知見に基づくレベルの高い診療を行っています。また、新たな治療の開発や臨床・基礎研究にも積極的に取り組んでおります。
詳しくはこちら脂質異常症は放置していると動脈硬化が進展し、脳卒中や心筋梗塞などの大血管合併症を引き起こします。私たちは脂質代謝に関する臨床的・基礎的研究を行っており、リポタンパクの測定系については特許取得に繋がるような多くの成果を報告してきました。現在、複数の施設との共同研究も行っており、様々な切り口で脂質異常症の発症メカニズムを明らかにしようと試みています。
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